
地下水を飲用化する事業に研究員として携わっています。お客様は病院が多く、災害などで水道が止まってしまっても、地下水からは安定的に安全な水を得ることができるようにしています。地下水を飲用水とするときには、安全性を担保するため様々な水質項目を満たす必要があります。そのなかでも、地下水飲用化では「いかに水中のアンモニア態窒素を取り除くか」がポイントになってきます。大量の薬品(塩素)を投入する手法が一般的なのですが、費用的な負担が大きくなることや、消毒副生成物の発生などの水質リスクがあるため、環境や人体にとっても良い手法とは言えません。そこで、微生物にアンモニア態窒素を処理してもらう「生物硝化法(せいぶつしょうかほう)」という手法に着目しました。