大学では環境系の学部に所属しており、そこで人の生活に欠かせない「水」に関心を持つようになりました。「水に関する何をしたいのか?」と考えた時に、水を綺麗にする三菱ケミカルアクア・ソリューションズの仕事に魅力を感じたのが入社のきっかけですね。
「機器・配管設計グループ」は、お客さまに提供する水の種類によって「排水チーム」「⽤⽔・医薬・分離精製チーム」「機器設計/検査チーム」の3つに分かれます。私が所属するのは、工場などの水を河川に流せるレベルまで綺麗にする「排水チーム」です。
入社後は、1週間くらいの研修期間(自分の所属する組織や他の部署について学ぶ)を経て、最初の3、4年をOJT期間として過ごしていました。その間は、先輩について会議に出席したり、CADの使い方を覚えたり、出張に同行していましたね。現在は、営業の方が取った案件の詳細を詰め、その設計や工場建設・試運転への立会いをしています。お客さまは、食品、化学、生産業界が多いですね。
人の暮らしに不可欠な水。三菱ケミカルアクア・ソリューションズでは「水を活かす。水で結ぶ。」をモットーに様々な事業を展開しています。今回の取り上げるのは、実際にお客さまの要望に応える装置を作り、引き渡しをする「エンジニアリング部(※)」。一般的には、パソコンに向かい合って図面を引くといったイメージが強いエンジニア職ですが、三菱ケミカルアクア・ソリューションズでは、お客さんとの打ち合わせから図面設計、工事建設・試運転時の立ち会いなど、エンジニア主導で、一気通貫の仕事をするのが大きな特徴です。エンジニア職ならではの魅力ややりがい、大切していることについて聞いてみました。
(※)エンジニアリング部には、「プロセス技術グループ」「機器・配管設計グループ」「電気・計装システムグループ」「オペレーショングループ」の4つがありますが、今回は、一番人数の多い「機器・配管設計グループ」を代表する3名の社員を紹介いたします。
参加者プロフィール その①
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櫻井康平
エンジニアリング部・機器/配管設計G(排水チーム)
入社 6年目
――まずは、櫻井さんの経歴と、現在の仕事内容について教えてください。
――お仕事のなかで、達成感ややりがいを感じるタイミングについて教えてください。
2、3年目でプロジェクトを任せてもらい、自分で設計したプラントをお客さまに引き渡し「ありがとう」の言葉をいただいた時に達成感はとても大きかったのを覚えています。プロジェクトの一部ではなく、全体を見渡して仕事でき、出張でいろいろな場所に行けるところも旅好きとしては、楽しいポイントですね。
――エンジニアリング部の働き方について教えてください。
プロジェクトのフェーズによって、客先や出社、地方への出張など様々ですが、大きな特徴は全国各地に出張があるところですね。私の場合は、関西に行くことが多く、休日は観光やご当地料理を楽しむことも多いです。基本的に、仕事の時はそれに集中して休日は、旅やスポーツをして楽しむなど、メリハリをつけた働き方を心掛けています。
また、会社全体の特徴としては、近年の会社合併や事業移管により多様なバックグラウンドを持った人がいるところが面白いです。皆が仲良くなれるようなリクリエーションなども多いですね。
――今後のビジョンについて教えてください。
現在の排水の仕事に向き合いつつ、機会があれば、純水のプロジェクトにも携われたらと考えています。自分ができることの幅をさらに広げていきたいですね!
櫻井さんの1日のスケジュール
参加者プロフィール その②
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柴山佳大
エンジニアリング部・機器/配管設計G(用水・医薬・分離精製チーム)
入社 6年目
――柴山さんの経歴と現在の仕事内容について教えてください。
必要な綺麗な水をつくる「用水・医薬・分離精製チーム」に所属しています。工場のボイラー水になどで求められる不純物のない綺麗な水。私たちは、樹脂塔と呼ばれる装置を使ってそれを作ります。
仕事は、詳細設計や製作に必要な機器の購買なども行っています。具体的には、CAD(キャド※設計をデジタルで行うソフトウェア)で設計図を書いたり、エクセルを使って計算をしたり、お客さまとの打ち合わせ、実際に工事が始まると現場に張り付いて、チェックなどを行います。出張が多く、月に2、3回は現場に行きますね。
大学では応用化学を専攻していました。エンジニアリングの基礎知識、装置の構造は入社後に座学を通して学びました。
――お仕事のなかで、達成感ややりがいを感じるタイミングについて教えてください。
工事をしていくなかで、描いた図面が少しずつ形になっていく様子を見る時に「やっていて良かった!」と感じますね。
――仕事をする上で、大切にされているポイントについてもうかがえますか?
どんなにいろいろ考えて描いた図面でも、現場では様々なイレギュラーが起こります。メール以外にも電話などを利用して密なコミュニケーションを取ると同時に、何か起こったときは「どうしてこうなったんだろう?」を深掘りしていく姿勢を持つことはとても大切だと考えています。
――エンジニアリング部の働き方について教えてください。
配属されてから早い段階で、上司に同行して現場で学べるところですね。独り立ちし、担当案件をもつタイミングも早いので、「成長したい」「挑戦したい」と考えている方にも向いていると思いますよ!
――今後について、どんな目標やビジョンを持っていますか?
キャリアと仕事面で、2つの目標があります。部署内のキャリアについては、メンバー、プロジェクトマネージャー、グループリーダー、グループマネージャーといった流れになるのですが、今後はプロジェクトマネージャーに挑戦したいですね。仕事に関しては、アメリカの案件に携わることになり現地に行くので、今はそれを成功させられるよう努力したいと考えています。
柴山さんの1日のスケジュール
柴山さんの1日のスケジュール(出張)
<参加者プロフィール その③>
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本田真樹
エンジニアリング部・機器/配管設計G(機器設計/検査チーム)
入社12年目
――本田さんの経歴と、現在の仕事内容について教えてください。
「機器設計/検査チーム」の樹脂塔と呼ばれる装置を設計するチームに所属しています。もともと「用水・医薬・分離精製チーム」でしたが、機器にも携わりたいと思い2023年1月から現在のチームに異動しました。2、3のプロジェクトを同時並行していて、プロジェクトマネージャーをしています。
仕事の流れとしては、詳細設計、工事、試運転となり、設計時はCADや強度計算、必要な資材の手配、仕様書の作成を行い、現場では進捗のチェックやなにかトラブルが起きた時に対応などを行います。
大学では、機械システム工学を専攻していました。研究対象が雪だった影響もあり、就職は水に関わる企業にしようと思って就職活動をしていました。
――お仕事のなかで、達成感ややりがいを感じるタイミングについて教えてください。
他の企業と比べて、弊社のエンジニアリング部の大きな特徴は、詳細設計から工事、試運転と一気通貫でプロジェクトに携われることが大きな特徴です。パソコンに向かって図面も書きますが、お客さまとの打ち合わせや、現場スタッフ、電気系統を行う他のグループとの協力も欠かせません。
自分が引いた図面が実際に完成して行く過程や、お客さまの求めている性能を満たし、それを引き渡すタイミングにはいつでも大きな達成感と安心感があります。仕事をするなかで重要になってくるのがコミュニケーション能力。当たり前かもしれませんが、自分から明るく挨拶や世間話を挟んで、お客さんが相談しやすい環境を作ることを心掛けています。
――エンジニアリング部の働き方についてうかがえますか?
所属グループやプロジェクトの状況によって変わる部分もありますが、残業はだいたい20時間くらい、1分単位でしっかり管理されています。あとは、テレワークやフレックスタイム制もあるので、自分の裁量で働き方を選ぶことができると思います。プロジェクトの大きさによりますが、基本的には最低2人から大きければ6人くらいのメンバーでチームを組んで仕事をします。私たち「機器・配管設計グループ」は、装置の電子制御を担当する「電気・計装システムグループ」と一緒に設計や工事にあたることが多いですね。
――最後に、今後のビジョンを教えてください。
機器設計/検査チームに入って、半年と少し。設備全体から、その一部分に注力することになりましたが、ここでさらに知識を広げて、今後はオールラウンダーとして活躍できたらと考えています。
本田さんの1日のスケジュール