弊社の澱粉糖液精製システムが、日本イオン交換学会の技術賞を受賞したことをお知らせします。
受賞内容:
【技術賞】通液塔全体をアルカリ殺菌できる澱粉糖液精製システム
受賞理由
「果糖ぶどう糖液糖」は年間80万トン(果糖55%、固形ベース換算)ほどが生産される砂糖以外の代表的な甘味料で、異性化糖という天然甘味料の一種であり澱粉を原料に作られています。食品製造で甘味を付与するための必要不可欠な原料であり、精製工程にはイオン交換樹脂が用いられています。
糖液精製装置『TWIN-CA・M™』は従来方式のカチオン塔+アニオン塔+混床塔の構成に対して、カチオン/アニオンのイオン交換樹脂層を1塔に搭載した通液塔と、再生塔から構成される糖液精製システムです。
『TWIN-CA・M™』は従来法に対して菌の温床となる中間タンクが不要であり、通液塔のアニオン交換樹脂の再生工程において塔内のアルカリ殺菌が可能となり、コンパクトな装置構成ながら高いパフォーマンスと低ランニングコスト化を実現したことで、国内外に数多く納入した実績から澱粉糖メーカーの信頼を得ています。
今回の「技術賞」は、従来のイオン交換プロセスを基本として優れた菌対策を付加機能として備えたシステム開発と国内外への納入実績が認められ、受賞に繋がりました。
受賞者
・小貫 政将(分離精製事業部 分離精製センター 主任研究員)
・吉良 周作(福岡支店)
・山﨑 誠 (大阪支店)
・古畑 芳樹(分離精製部)
受賞コメント:小貫 政将
この度、技術賞を頂きまして誠に光栄に思います。多くの方々の御助力あってのこその受賞です。感謝申し上げます。今後とも社会に貢献できる技術の開発に努めてまいります。
リンク 日本イオン交換学会:http://www.jaie.gr.jp/index.html